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ジェイコスメとはなんだったのか? 株式会社ジェイコスメ・ジャパン 菅原淳司 考察

ジェイコスメ レビュー
ジェイコスメ
高額配当を謳い400億円以上を集めた末に配当停止が続くトラブルとなっているそうです。
その実態はどのようなものなのでしょうか。
ジェイコスメ

ジェイコスメ

企業情報

サービス名 JGBコイン、他
事業者の名称 株式会社ジェイコスメ・ジャパン
代表取締役 菅原淳司
所在地 東京都中央区銀座8丁目17番5号アイオス銀座505号
電話番号 06-6776-7015
E-mail 不明
URL https://jcosme-hk.net/

ジェイコスメとは?

本案件について、今回のリサーチで分かった良くも悪くも特徴と言える部分は主に下記のようになります。
・会員になることで『一口10万円の出資が可能で1年満期で14万ポイントの返戻金』が手に入るとしていた
・1万円程度の化粧品を購入することで会員になれる
・当初は「元本保証」を謳っていた
・MLM(マルチレベルマーケティング)による勧誘が行われていた
・配当が止まるまでは、出資者を集めた大規模なパーティを都内で開いていた
・2019年半ば頃に配当が止まり、連絡がつかなくなった
・JGBコインという仮想通貨を発行していた
・ジェイコスメの商品自体も未発送などのトラブルが多々あった
…どうでしょうか。
既に破綻していると思われるサービスであり、集団訴訟の呼びかけも多々見かけた本件は、近年よく見るポンジスキーム詐欺としては金額的にかなり大型かと思われますが、芸能人や衆議院議員等を広告塔として使っていたことも、大口の出資被害を増やした一因のようです。
ジェイコスメ

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所謂ポンジスキームか?

当初は運営実態の説明として、ジェイコスメホールディングスが所有するマレーシアの仮想通貨販売所で資産運用し増資している、ということであったようです。
著名人等も招く華やかなプロモーションの一方、その実態は出資金をそのまま配当に回す自転車操業で、典型的なポンジスキームだった可能性が高いです。
最初は順調に「返戻金」を出して信用させ、信頼した出資者が徐々に出資金を増やし、最終的に億単位の出資をした会員も多数いたようです。
ジェイコスメ

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MLM集客の弊害

本案件はMLM(マルチレベルマーケティング)による集客・勧誘が行われていたようです。
故に、被害情報を共有し合うサイト等では、人間関係が破綻したという人々の、阿鼻叫喚の書き込みが多数散見されました。

仮想通貨JGBコインの微妙さ

ジェイコスメが発行していた仮想通貨「JGBコイン」は、ジェイコスメグループのネットショッピングでしか利用できない等、元々お世辞にも使い勝手がよかったとは言えません。
よって、純粋に仮想通貨としても値上がりするということもなく、投機対象とはなりえませんでした。

政界深部にまで食い込んでいたジェイコスメの闇

本案件は、広告塔にしていた著名人を招いたパーティーを度々開催する等して、大口の出資を取り込んできたことが分かっています。
広告塔として起用された著名人は、歌手やタレント等芸能人の他、現役の衆議院議員にまで及んでいました。
ジェイコスメ

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ジェイコスメ

ジェイコスメ

菅原淳司氏について

株式会社ジェイコスメ・ジャパンの代表取締役である菅原淳司氏は、ノエビア化粧品とマルチ商法の外資系化粧品会社での経験を基に、平成23年にジェイ・シックスの屋号で化粧品販売会社を創設、平成25年から香港・タイ・台湾・シンガポールにも現地法人を設立しています。
株式会社ジェイコスメ・ジャパンは、そのグループ会社として平成26年2月に設立されたようです。
ジェイコスメ

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菅原氏は、新製品発表会や成績優秀者の表彰等を行うワールドコンベンション等、とにかくパーティや懇親会等といったプロモーションに力を入れて大口出資者を増やしていったそうです。

今後について

オフィシャルでは破綻したという発表はしておらず、あくまでもポイントシステムのリニューアルに伴う「会員サイトの停止」という形の発表に留めているようですが、長期間にわたって返戻や返金の対応がされていない以上、実質的には破綻していると推察されます。
本案件の出資者は高額出資者も多数いる為、既に訴訟も度々起こされているようです。
もちろん、本当にコロナ禍やリニューアルだけが原因で今後持ち直し、完全なサービス回復というパターンが一番望ましいですし、多くの出資者の為にもそうなることを願っておりますが。
ジェイコスメ

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まとめ

既に返戻も停止されている案件である為、お奨めするもしないもないのですが、本案件の概要についてあらためて把握することで、今後、もしも似たケースや似た案件に遭遇した場合に、リスクを回避する判断の一助となれば幸いです。
これまでに散見された大型詐欺案件の特徴同様に、本案件も高配当であることを売りにしていました。
セミナーやパーティー等の機会も多かったようで、更に、MLM手法による勧誘も被害拡大を招いたとされています。
参加の検討段階で少し立ち止まり、ひと疑いをすることで、被害を回避できた人もいたかもしれません。
とはいえ、本案件では芸能人や国会議員等が広告塔の役割を担っていた大型案件であった為、集団心理をうまく利用され、信用してしまったという人は多数いたことでしょう。
これまでも何度も言っていることですが、本当に美味しい話など、基本的には無いと思ったほうがいいです。
高配当であるのには高配当であるだけのきちんとした理由がなければおかしいのです。
最もらしいことを言われたとしても、冷静に、一般的な観点でしっかり見た時、少しでも矛盾を感じた場合は立ち止まって考える勇気を持ちましょう。
ましてや、MLM形態の場合、自分自身だけの問題ではなくなってくるわけですので、よりニュートラルな視点で吟味する必要があります。

(参考)本日のキーワード

ポンジスキームとは

金融詐欺の一種で「出資を募り、運用益を配当金として支払う」と言って資金を集め、実際の運用はなく、新しい出資者からの出資金を配当金として支払いながら、破綻することを前提にお金を騙し取る手法。
ということで、ポンジスキーム自体は昔から使い古されてきた手法です。しかし、現代においてもポンジスキーム案件が後を絶ちません。
(※内容によっては別記事で既出の場合もございますのでご了承ください)
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